勝手にファッションコーディネート解説第4弾。今回は、オシャレアスリートの代名詞ともいえる、元サッカー日本代表の中田英寿さんのファッションコーディネートを解説します。そもそも、なぜ中田さんは、あれだけオシャレなイメージがついているのか?
中田英寿さんがオシャレに見える理由
それは、「ファッションコーディネートのルール」を身につけていて、これを忠実に守っているからです。つまり、コーディネートのルールを知れば誰でも中田さんのようにオシャレになれるのです。 1つずつ見て行きましょう。
色の使い方が正しい
えんじ、ネイビー、うぐいす色、ベージュとそれぞれ、赤、青、緑、黄色をくすませた色になっていて、このくすみ具合(明度と彩度のバランス)が統一されています。
無地と柄のかけあわせ
また、アウターとパンツは無地のアイテムですので、インナーのシャツにはチェック柄を持ってきています。
1カ所目立たせる
この蝶ネクタイがポイントで、これが無いと少し地味な色あいのコーディネートになってしまいますが、この蝶ネクタイが、インナーのネイビーの寒色に対する暖色という意味で相性が良い色で、かつ目立つポイントをコーディネート内に1カ所作る、という意味でも効果的です。
服の組み合わせ方に統一感がある
ショールカラージャケット、シャツ、蝶ネクタイ、カマーバンド、スラックスと、フォーマルなパーティーでのコーディネートの組み合わせ方がまず正しいという前提あります。
色の組み合わせ方が正しい
このコーディネートで使われている色合いの、赤×黒×緑はオシャレな色の組み合わせ方です。
無地と柄のかけあわせ
また、先ほどのコーディネートと同様、インナーとアウターで無地と柄のかけあわせもしています。
服の組み合わせ方に統一感がある
レザーのライダース×ダメージデニムという無骨系アイテム同士のコーディネートです。
色の使い方が秀逸
レベルが高いルールである、「帽子の色はアウターの色と同じ色相で、より濃い、暗い色にするのが格好よくなる秘訣」を守っています。つまり、この濃く、暗い緑のアウターに対しては、帽子はより濃く、暗い緑がいいのですが、その上で、帽子の帯の色を、アウターの色と合わせています。これは色を拾うという1つのコーディネート技術ですが、このことにより、より統一感が出ています。
外見とマッチしている
中田さんの顔は薄い顔なので、トップスはなるべく重ね着をした方が格好よくなります。こちらの写真のように、3枚重ねにしたり、ハットをかぶることで、薄い顔に対して、外見全体で、オシャレに見える効果があります。
身長と合うコーディネート
中田さんの身長は175cmということで、決して低くはありませんが、もしこの写真がイタリア等、日本より高身長の人が多い場所で撮られたものだとした場合は、このコーディネートはもう1つ納得いく理由があります。実は、今回のこのコーディネートは、背が低い人にはうってつけのコーディネートです。まず背が低い人は短パンが似合いますが、その上で、トップスの丈を長めにしたり、このストールの使い方のように、コーディネートで使う服の丈のバランスを崩すことによって、身長の低さをオシャレに誤摩化すことができるからです。 このようにコーディネートにはルールがあり、オシャレな人はこのルールを守っています。